遠方の実家の遺品整理|帰省1〜2回で進める段取りと、立ち会えない日の確認

立ち会えない日に業者へ頼むとき、契約前に決めておくこと

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たとえば実家まで新幹線で片道3時間かかり、休みを取れるのは月に一度か次の連休くらい、という場合、家じゅうの物を自分の手で仕分けるには帰省の回数が足りません。

帰省1〜2回で進めるには、立ち会う回をどこに置くかを先に決め、立ち会えない日のことは契約前に業者と書面で決めておきます。その段取りと、決めておく項目をまとめました。

先に結論

→ 帰省の回数ごとの段取り表を見る

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帰省の回数で段取りを組む

遠方の実家の片付けで先に決めたいのは、何回帰れるかと、その回に何をするかです。帰れる回数が決まると、業者に頼む範囲と、帰省しない間に電話やインターネットで進めることが分かれます。

作業の日に帰れるなら、その日に立ち会います。帰れない場合でも、業者が家の中を見る訪問見積もりと、作業後の確認のどちらか一方には立ち会えるよう日程を組みます。

帰省の回数ごとの段取り表

帰省2回で進める場合の一例です。家の広さや物の量、きょうだいの手の空き方で入れ替えてかまいません。

時期やること進め方
帰省の前
自宅から
きょうだいと、誰が決めて誰が業者とやり取りするかを決める。賃貸・公営住宅なら明け渡しの期限を確かめる。業者2〜3社に訪問見積もりを申し込み、1回目の帰省の日に合わせる。介護保険で借りていた福祉用具があれば、引き取りの日を決める電話・メール・インターネット
1回目の帰省通帳・印鑑・権利証などの書類と貴重品を抜く。手元に残す物を分けて写真に残す。訪問見積もりに立ち会う。冷蔵庫の中の食品を片付け、郵便受けの郵便物を持ち帰る現地で。見積もりは1日に2〜3社を時間をずらして入れると、1回の帰省で比べられる
帰省しない間見積書を比べて業者を決め、契約書面で作業の範囲・料金・鍵・写真での報告・支払いの時期を確かめる。電気・ガス・水道を止める日を作業日に合わせて決める電話・メール・郵送
2回目の帰省作業の日に立ち会う。作業の日に帰れないなら、作業後の確認に立ち会い、残す物が残っているか、頼んでいない物が処分されていないかを見る。鍵を返してもらう現地で。支払いは確認のあとにする取り決めにしておく

2〜3社という社数と1日の入れ方はこの記事の目安です。国民生活センターの資料は社数を示さず、「複数の事業者」から見積もりを取るよう勧めています。

帰れるのが1回だけなら、その回に貴重品と残す物を抜き、訪問見積もりに立ち会います。作業後の確認は近くに住むきょうだいや親族に頼めないかを先に相談し、頼めなければ立ち会えない日に決めておくことを契約前に書面で業者と決めます。

片付けを自分たちでどこまでやるか、ごみをどう出すかの手順は「遺品整理を自分でやる手順と道具」にまとめています。費用の目安と見積もりで確認することは「遺品整理の費用相場と見積もりの取り方」で説明しています。

親が存命で施設に入っている場合

親が施設に入っていて、実家が空き家になった場合も、片付けの段取りはこの記事とほぼ同じです。違うのは、親とまだ話せるなら、何を残すかを決めるのは親本人だという点です。

親に聞きながら進める順番は「親が元気なうちの生前整理、何から始める?」で説明しています。

片付けたあとの実家を売るか、貸すか、そのまま置いておくかは「実家が空き家になったらどうする」で扱っています。遺品整理と実家じまいのほかの記事は「遺品整理・実家じまいの記事一覧」から探せます。

1回目の帰省でやること

1回目の帰省では、通帳や書類、手元に残したい物を先に家から持ち出します。業者の作業が始まると、混ざってしまった書類や思い出の品を探しにくくなるためです。

貴重品と書類を先に抜く

最初に抜くのは、次のような物です。見つけた物は、持ち帰るか、残す物の箱にまとめます。

抜く物のチェックリストと、探す場所の順番は「遺品整理を自分でやる手順と道具」の「最初に抜く物」の章にあります。

相続放棄を考えている場合は、業者に処分を頼む前に立ち止まってください。民法921条は、相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは単純承認をしたものとみなすと定めていて、遺品を捨てたり売ったりすることがこれに当たると、相続放棄ができなくなるおそれがあります。

どこまでが処分に当たるかは個別の事情で判断されるので、家庭裁判所か弁護士・司法書士に相談してから片付けの範囲を決めてください。

出典:民法第921条(e-Gov法令検索 laws.e-gov.go.jp、2026-11-04参照)

残す物を分けて、写真に残す

残す物と処分する物の区別があいまいなまま作業に入ると、行き違いが起きます。国民生活センターの見守り新鮮情報 第525号には、大切な書類などは残す約束だったのに、アルバムや回線のつながった電話機まで処分され、処理場に運んだので取り戻せないと言われた相談事例が載っています。

行き違いを減らす工夫としては、残す物に付箋や色つきのテープを貼る、部屋ごとに写真を撮って一覧にし業者と共有する、という方法があります(国民生活センターの資料にある方法ではありません)。

付箋やテープははがれることがあるので、持ち帰れる大きさの物は1回目の帰省で持ち帰っておきます。

写真やアルバムは量が多く、1冊ずつ見ていると時間が足りなくなります。残す量の決め方は「故人の写真・アルバムを捨てられないとき」、仏壇や位牌は「実家の仏壇・位牌はどうする?」で説明しています。

訪問見積もりに立ち会う

同じ第525号は、複数の事業者から見積もりを取り、契約するときに作業日・作業内容・料金・支払方法・解約料を確かめ、追加料金がかかることがあるかも事前に確かめるよう勧めています。

訪問見積もりに立ち会えば、業者がどの部屋のどの物を見積もりに入れたかを、その場で確かめられます。

立ち会うときは、残す物の場所を業者に見せ、見積書に作業の範囲と追加料金が出る条件を書いてもらいます。立ち会えない日があるなら、次の章の表の項目もこのとき聞きます。

同センターが2018年に公表した資料では、遺品整理サービスに関する相談は2013年度73件、2017年度105件でした。同じ資料には、作業時に予定外の料金を請求されて最終的に見積額の2倍を請求された事例や、処分しないよう頼んだ物を処分された事例が載っています。

出典:国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル」(2018年7月19日公表、2026-11-04参照)。相談件数は2018年公表時点の集計です。

同「見守り新鮮情報 第525号」(2025年10月30日、2026-11-04参照)

そのほか1回目に済ませておくこと

冷蔵庫や冷凍庫の食品は、次の帰省まで置いておくと傷みます。1回目の帰省で、実家のある市区町村の分別に沿って出すか、業者の作業に含めるかを決めます。

郵便受けの郵便物は持ち帰ります。請求書や通知が入っていることがあり、契約の手がかりになります。郵便の扱いは帰省しなくても進められる手続きの章で説明しています。

介護保険で福祉用具を借りていた場合の連絡は、介護保険の章にまとめています。

立ち会えない日に業者へ頼むときに決めておくこと

国民生活センターは「できるだけ立ち会う」よう勧めている

国民生活センターの見守り新鮮情報 第525号(2025年10月30日)は、大切な遺品を誤って処分されてしまうケースもあるとしたうえで、残しておく遺品と処分する遺品を明確に分け、作業時はできるだけ立ち会うよう助言しています。

それでも仕事や距離の都合で立ち会えない日があるときに、契約前に業者と書面で決めておく項目を次の表に挙げます。公的機関が示した手順ではなく、取り決めの例です。

立ち会えない日の作業に応じるか、鍵をどう受け渡すかは業者によって違い、紹介サービスを通じた業者でも同じです。見積もりの時に業者ごとに聞いてください。

決めておくこと書面に残す内容の例
鍵の受け渡しと返却いつ・どの方法で渡すか、作業後にいつ・どう返すか、返すまで誰が保管するか
残す物の指定方法印・写真の一覧・部屋ごとの指定のどれで伝えるか。迷う物は捨てずに保留にして連絡をもらうか
写真での報告作業前・作業中・作業後のどの時点で、どの部屋の写真を送ってもらうか
貴重品・現金が見つかったとき作業を止めて連絡をもらうか、どう保管して渡してもらうか
追加料金見積もりにない作業や処分が出たら、作業の前に金額を伝えてもらい、承認してから進めるか
支払いの時期作業後の確認(写真か立ち会い)が済んでから支払うか

鍵の受け渡しと返却

手渡し、郵送、近くに住む親族に預けて渡してもらう、のうちどの方法に業者が応じるかを見積もりの時に聞きます。決めた方法、作業後に返してもらう日と方法、返すまで誰がどこに保管するか、合鍵を作らないことを書面に残します。

実家を売る場合の査定や引き渡しの日の鍵は、片付けの業者とは別の話です。不動産会社とのやり取りは「相続した実家は仲介と買取どっち?」の遠方の進め方の章で説明しています。

残す物の指定方法と、迷う物の扱い

1回目の帰省で残す物に貼った付箋やテープと、部屋ごとに撮った写真の一覧を、そのまま業者への指示に使います。「この押し入れの上段は残す」「この棚の中は全部処分」のように場所で区切って伝えると、物1つずつで伝えるより行き違いが起きにくくなります。

手紙の束、写真が挟まったアルバム、鍵の付いた箱など、現場で見て初めて迷う物も出てきます。迷う物は捨てずに1か所にまとめてもらい、写真を送ってもらって家族が決める、と書面で取り決めておきます。

作業前・作業中・作業後の写真報告

写真を送ってもらう時点は、作業前の各部屋、迷う物が出たとき、作業後の各部屋の3つに分けると、前後で何がなくなったかを比べられます。作業後は、残す物を置いた場所と押し入れや物置の中まで撮ってもらいます。

送り方(メール、メッセージアプリなど)と、受け取ってから確認するまでの日数も決めておきます。

貴重品・現金が見つかったときの扱い

1回目の帰省で抜いたつもりでも、本の間や衣類のポケット、仏壇の引き出しから現金や通帳が出てくることがあります。見つかったら作業を止めて連絡をもらうか、まとめて保管して作業後に渡してもらうかを決め、見つかった物の一覧を写真付きで受け取る、と書面に入れておきます。

追加料金は事前に承認、支払いは作業後の確認のあと

立ち会えない日に追加料金の話が出ると、現場の物を見ないまま、電話などで認めるかどうかを決めることになります。見積もりにない作業や処分が出たら、作業の前に金額を伝えてもらい、家族が承認してから進める、と契約書面に入れておきます。

支払いを作業後の確認(写真か2回目の帰省)のあとにしておくと、頼んでいない物が処分されていたとき、払う前に業者へ申し出られます。業者が支払いの時期をどう定めているかは、契約書面で確かめてください。

家庭ごみの回収と買取の許可を確かめる

環境省は、家庭から出る廃棄物を回収できるのは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を持つ業者か、市区町村から委託を受けた業者で、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では回収できない、と案内しています。

国民生活センターの第525号も、遺品の買取には古物商の許可が要るとしています。

業者に処分まで頼む場合は、処分をどの許可で行うのか、許可を持つ別の業者に回すのかを見積もりの時に聞きます。許可の確かめ方と無許可の回収業者の手口は「実家の不用品回収で高額請求されないために」、買取で値段が付きやすい物は「遺品の買取で値段が付きやすい物・付かない物」で説明しています。

出典:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」(2026-11-04参照)、国民生活センター「見守り新鮮情報 第525号」(2025年10月30日、2026-11-04参照)

写真・動画での見積もりと訪問見積もりの違い

写真や動画を送って見積もりを出してもらえれば、見積もりのための帰省は要りません。応じるかどうかは、見積もりを頼む業者に確かめてください。

比べること写真・動画での見積もり訪問見積もり
業者が見られる範囲送った写真に写っている範囲だけ。押し入れの奥、家具の裏、物置の中は写っていないことがある業者が家の中を見て回る。扉を開けて中を見てもらえる。業者が見た部屋と物を、その場で一緒に確かめられる
見積書に書いてもらうこと写っていなかった物が当日の追加料金の理由になりうるので、追加料金が出る条件と上限の金額を書いてもらう作業の範囲と、追加料金が出る条件を書いてもらう
帰省への影響写真を撮るために誰かが家に入る必要がある。近くに住む親族に撮ってもらえれば、そのための帰省は要らない立ち会うなら1回は帰省が要る

国民生活センターの第525号には、遺品整理を電話で頼んで約20万円と聞いていたのに、作業後に30万円と言われ、見積書ももらっていなかった相談事例があります。

電話での口頭の見積もりの事例で、写真見積もりの事例ではありません。表の「写っていない物が追加料金の理由になりうる」はこの記事の整理です。

この記事の段取りは、訪問見積もりに1回は立ち会う前提です。見積書で確認する項目は「遺品整理の費用相場と見積もりの取り方」、間取りや解体・売却まで含めた費用の目安は「遺品整理・実家じまいの費用を計算」で出せます。

帰省しなくても進められる手続き

実家に関わる連絡や申込みのうち、電話や郵送、インターネットで進められるものは帰省しない間に済ませ、帰省の日を片付けに使います。

電気・ガス・水道は、止める日を作業日と合わせる

業者の作業中は照明や掃除に電気や水を使うことがあるので、止める日は作業と作業後の確認が終わった後にします。電話やインターネットで手続きできるか、停止に立ち会いが要るかは、契約している電力会社・ガス会社と、実家のある市区町村の水道の窓口で確かめてください。

名義変更か解約か、引き落とし口座の扱いは「親が亡くなったあとの手続き」で説明しています。

郵便:亡くなった本人あての郵便物は転送届で転送されない

亡くなった本人あての郵便物は、転送届を出しても自分の家に回せません。日本郵便は、家族から申し出があっても亡くなった本人あての郵便物は転送できず、差出人に返すと案内しています(Q107)。

請求書や通知の送り先は、銀行や保険会社、カード会社などの契約先ごとに、亡くなったことを伝えて相談します。

入院中の親族に代わって家族が転送を受けることもできず、受け取る人が住んでいない所への転居届は出せないとされています(Q106)。親が施設に入っている場合の郵便物の扱いは、実家の最寄りの郵便局に相談してください。

出典:日本郵便「よくあるご質問」Q107(死亡した受取人あての郵便物等の転送)、Q106(入院中の親族あての郵便物等の転送)(2026-11-04参照)

粗大ごみ・家庭ごみは、実家のある市区町村で申込み方法を確かめる

粗大ごみは、申込みを電話やインターネットでできても、収集日に家の外へ出す人が現地に要ります。大阪市の例では、インターネットで24時間申し込めますが、出すのは収集日の当日午前8時30分までです。

帰省の日と収集日が合わなければ、業者の作業に含めるかを見積もりで相談します。

モバイルバッテリーや充電式の電動工具など電池の入った物は、ほかのごみに混ぜずに分けておき、業者に頼むなら見積もりの時に伝えます。出し方は市区町村ごとに違うので、実家のある市区町村のページで確かめてください。

ごみの分け方と出し方は「遺品整理を自分でやる手順と道具」にあります。

出典:大阪市「粗大ごみの収集について」(2026-11-04参照)。申込み方法・出す時間は市区町村ごとに違います。

近所・管理会社・きょうだいとの連絡

近所と管理会社への連絡

作業の日は、トラックが家の前に止まり、人の出入りや物を運ぶ音が続きます。立ち会えない日に作業が入るなら、親が付き合いのあった隣の家や自治会の方に、作業の日と業者名を電話や手紙で伝えておきます。

見慣れない車や人の出入りに、近所の方が戸惑わずに済みます。

実家が賃貸住宅や公営住宅なら、明け渡しの期限と、退去のときにどこまで片付けておく必要があるかを、管理会社や住宅の管理者に確かめます。期限から逆算して、作業日と2回目の帰省の日を決めます。

近くに住むきょうだいとの分担

実家の近くに住むきょうだいがいると、鍵の受け渡しや作業後の確認を、その人ひとりが引き受けることになりがちです。遠方に住む人は、業者とのやり取りや見積書の比較、郵便や電気・ガス・水道の連絡など、電話やインターネットでできることを担当できます。

形見分けで欲しい物がある人は、いつまでに申し出るかの期限を決めて、全員に伝えておきます。業者の費用を誰かが立て替える場合は、見積書・契約書・領収書を残し、きょうだいに共有しておくと、あとの精算の話がしやすくなります。

介護のときの分担の決め方は「親の介護を兄弟で分担する」で扱っています。

帰省の交通費

親が施設に入っていて介護認定がある間の帰省なら、介護中の帰省向けの割引の条件を「遠距離介護にかかるお金」で確認できます。親が亡くなったあとの帰省にこうした割引が使えるかは、各交通機関に確かめてください。

遠方の実家を一人で片付けることになった家族の話は「遠方の実家を、一人で片付けることになった話」にあります。

見積もりの申込先

実家の近くの業者を自分で1社ずつ探すと、電話や下調べに時間を取られます。地域の業者を紹介する見積もりサービスを使うと、業者探しの手間を減らせます。

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  • 方式業者を紹介
  • 運営シェアリングテクノロジー株式会社
  • 料金見積もり無料
良い点
  • 全国対応と案内されている(広告主の案内)
気になる点
  • 紹介される業者は地域により異なる
  • 立ち会えない日の作業や鍵の受け渡しは、業者ごとに確認が要る

紹介された業者に、訪問見積もりを1回目の帰省の日に合わせられるかを聞き、そのときに立ち会えない日の進め方も相談してください。

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家財が少なく、仕分けを済ませてある場合

PR1回目の帰省で残す物を抜き終え、あとは家具や家電、生活用品を運び出すだけ、という場合は、不用品回収の見積もりを頼む方法もあります。「ぽいみつ」は、株式会社ロイドが運営する、不用品回収の無料見積もりを依頼できるサービスです。

公式サイトでは、全国の業者と提携していて全国に対応し、地元の業者が見積もりに訪問する流れだと案内しています。サイトの利用と見積もりの依頼に料金はかからず、見積もりのあとで申し込むかどうかは任意です。

契約は利用者と提携業者の間で直接結ぶ形で、キャンセルや返金は提携業者の規約によります。立ち会いの要否と、提携業者が家庭の不用品を回収できる許可を持っているかは、公式サイトに書かれていません。

どちらのサービスでも、見積もりに来た業者ごとに、立ち会えない日に決めておくことの表の項目と、処分をどの許可で行うかを確かめてください。

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介護保険で借りていた福祉用具と、介護保険の手続き

介護保険の福祉用具貸与の対象には、車いす、特殊寝台(介護ベッド)、歩行器、手すりなどがあります。親が生前に介護保険で福祉用具を借りていた場合、それは貸与事業者の物で、実家の家財ではありません。

担当のケアマネジャーか貸与事業者に連絡し、引き取りの日と費用の精算方法を確かめてください(精算の方法は契約と事業者で違います)。

引き取りの日を片付けの作業日より前に決めておくと、業者が借り物を処分してしまう行き違いを避けやすくなります。作業日までに引き取りが済まない場合は、業者に借り物の場所を伝え、処分しない物として書面に入れておきます。

介護保険の被保険者証は、証に書かれている保険者(証を発行した市区町村)の介護保険の窓口へ返します。別の市区町村の施設に入って住所を移していた場合(住所地特例)は、保険者が施設に入る前の市区町村のままのことがあり、住民票のある市区町村とは限りません。

資格喪失の届出は、介護保険法施行規則32条で14日以内とされています。鹿児島市の例では、65歳以上の方と、40〜64歳で要介護・要支援の認定を受けていた方が届出の対象で、保険料は月割りで計算し直され、未納は相続人が納め、払い過ぎは相続人に還付されます。

何月分までが対象になるか、郵送で届け出られるか、死亡届とは別に届出が要るかは、証に書かれた保険者の窓口で確かめてください。手続き全体の順番は「親が亡くなったあとの手続き」にあります。

出典:厚生労働省「福祉用具・住宅改修」(福祉用具貸与の対象種目、2026-11-04参照)、介護保険法第13条・介護保険法施行規則第32条(e-Gov法令検索、2026-11-04参照)、鹿児島市「死亡時の介護保険の手続き」(2025年12月15日更新、2026-11-04参照)。

鹿児島市の手続きは一例で、ほかの市区町村では異なることがあります。

よくある質問

遠方で立ち会えなくても、遺品整理を頼めますか?

立ち会えない日の作業に応じるかどうかは、見積もりの時に業者に確認します。この記事の段取りでは、訪問見積もりか作業後の確認の少なくとも一方には立ち会えるよう帰省の日程を組みます。立ち会えない日については、鍵の受け渡し、残す物の指定方法、写真での報告、追加料金の事前承認、支払いの時期を、契約前に書面で決めておきます。

鍵はどうやって業者に渡しますか?

手渡し、郵送、近くに住む親族に預けて渡してもらう、のうちどの方法に応じてもらえるかを見積もりの時に業者に確かめます。決めた方法、作業後に返してもらう日と方法、返すまで誰が保管するか、合鍵を作らないことを書面に残します。実家を売る場合の査定や引き渡しの鍵は、不動産会社と別に相談します。

写真だけで見積もりは出してもらえますか?

写真や動画での見積もりに応じるかどうかは、見積もりを頼む業者に確かめてください。写真に写っていない押し入れの中や家具の裏、物置の物は、当日の追加料金の理由になりえます。訪問見積もりには1回は立ち会い、写真で見積もりを取る場合は、追加料金が出る条件と上限の金額を見積書に書いてもらいます。

実家に届く郵便物はどうすればいいですか?

日本郵便は、家族から申し出があっても、亡くなった本人あての郵便物は転送できず、差出人に返すと案内しています。帰省のときに郵便受けの郵便物を持ち帰り、請求書や通知の送り先は契約先ごとに相談します。親が施設に入っている場合の郵便物の扱いは、実家の最寄りの郵便局に相談してください。

業者の費用は誰が払いますか?

費用を誰がどう負担するかは、相続人どうしで話し合って決めるのが一般的で、折り合わない場合は弁護士に相談します。誰かが立て替える場合は、見積書・契約書・領収書を残して、きょうだいに共有しておくと、あとの精算の話がしやすくなります。相続放棄を考えている人がいる場合は、片付けや支払いの前に家庭裁判所か弁護士・司法書士に相談してください。

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